「平常心をもって一切の事をなす人これを名人というなり」

（柳生宗矩 1571〜1646 江戸初期の剣客）

柳生宗矩（やぎゅう　むねのり）は剣術の「名人」で“剣術無双“と讃えられるほどの腕前だったそうです。

江戸時代初期の人物ですが、テクニックだけでなくメンタル面の強化にも注目していたそうです。

どれだけ剣さばきが優れていようとも、それを実行できる安定したメンタルが伴っていなければならない。物事を成し遂げるためには「平常心」が必要ということです。

平常心とは「普段通りに平静、平穏である心のこと」をいいます。

なにかをなす、（実行する）には平常心、安定した精神力（安定したメンタル）がともなっていることが必要なのです。

人より何かに優れていようと、飛び抜けてセンスがあろうと、どんなに技術だけが優れていようと、それだけでは名人とは言えないのです。

日頃の繰り返しの練習、鍛錬を積み重ねることで、いつでも平常心を保ちつづけ、どんなときでも平常心でものごとに臨める力を身につけるのです。

常に平静を保ちつつ、実力を遺憾無く発揮することのできる人こそが、名人とよばれる人なのです。

たまたまいい点がとれた。

たまたま試合に勝った・・・。

これでは名人とは言わないですよね？

練習ではできたのに、本番ではうまくいかないなんてことはよくあります。

何事においてもそういうことがあるものです。

もしも、人より抜きん出たことができるとしても、それだけでは名人とはいえません。

他人より抜きん出たことが常に出来るようになって初めて名人といえます。

ですから、日々の練習や訓練によって、身体に染み込ませるほど努力することが大切なのです。

それにより、常に平常心を保ち物事に臨める実力を身につけることができ、それができてこそ、初めて名人といえるのです。

今日もみんなのために何かの名人に近づく行動をしていきましょう。

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