「狂狷の徒たれ」

（白川静立命館大学名誉教授）

“一つの枠ができてしまっておって、これからもう成長できないというのがあるんですよ。そういう時には脱皮しなければならん。この脱皮というのは一種の「狂」的な瞬間ですよ。漢文の世界には、人間のいろいろな生き方がある。西洋の文学が好んで読まれとるが、大体言うたら若者の文学が多い。一方の漢文は、老成人が世の中を渡っていろいろな体験を積んで、成功もし、失敗もし、失意のうちにあって詩文を作るんです。失意の時こそものが本当に見える。“

狂狷（きょうけん）の徒とは孔子の教えで、自分が決めたことに拘り、自分の常識に縛られず、経験を糧に変化していくことが大切だということだと思います。

今までの自分の常識では出来ないことは、自分の常識を変えなければ出来るようになりません。

自分がやると決めたことに拘ることで、自分の常識を変え、出来るように成長していくことが出来るのです。

ひとつの経験しかない場合、見ている世界や視野が限られてしまいますから、難しいと思い込んでしまうものです。

今の自分の枠を超える、脱皮をするためには、思い切ってやってみることがとても重要になります。

より広い世界や視野の中で見てくださっている人たちのアドバイスを素直に受け止め、勇気を持って挑戦していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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