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8.302025
「人の痛みがわかる本当のチャンピオンになれ」
「人の痛みがわかる本当のチャンピオンになれ」
(山下泰裕 東海大学教授)
“2000年のシドニーオリンピックを振り返ってみて非常に嬉しいことがあります、一つは篠原信一が決勝戦で負けました…誤審ではないかと私も抗議しましたが、篠原は「あれは自分が弱かったから負けた」「審判に不満はない」という発言をしました。篠原は、たとえあれが自分の一本ではなくて相手の有効になったとしても、本当に自分に力があったら、残り時間は十分にあったし、あの後で勝てたはずだ。本当の力が自分にはなかったから、それを取り戻せなかっただけで、そういう意味で自分に絶対的な強さがなかった、と。それから「審判に不満はない」というのは、審判が間違えるような、そんな試合をした自分に責任がある。誰が見ても納得するような柔道をしなければいけなかったんだ、ということです。…他人を云々するのではなく、それに対して自分がどうすべきであったかと、自分自身を深く見つめる。ああいうことが起きて、初めて彼が本当はどういう人間なのか、どういうことを大事にしているのか、それが明らかになったと思うんですよね。そこには人間として非常に大事なことが含まれていると思うのです。…我われは何か事が起こるとすぐに人を批判します。だけど、人を批判しても何の解決にもならないんですね。それに対して自分はどうあるべきか、自分は何ができるのか、すべてを自分に置き換えて考えていかないと、何も解決しないんです。…もう一つは初日に野村忠宏が60キロ級で優勝しました。…それが試合が終わった日は、野村は明け方の4時頃までマスコミの対応をし、次の日も朝8時から対応して、それが終わってお昼の12時に試合会場に、車の中でハンバーガーを食いながら駆けつけて、中村行成の付き人をやったんですよ。…それで中村が負けた。負けて控え室に帰ってきて、がっくりと座り込んで着替え始めた。その時、野村が中村の柔道着をものすごく大事に大切に一所懸命畳んでいるです。付き人は試合に向かうまでですから、そこまでやる必要はないんです。それなのに負けた中村の柔道着をものすごく愛しそうに丁寧に丁寧に折り畳んでいる。その野村の姿を見た時、我われコーチもものすごく心打たれた。“
「因は我にあり」と全ては自分の責任であると、自分を変える努力をし続けることで本当の意味で人間は強くなるのだと思います。
自分以外の何かのせいにして「仕方がない」と諦めること、自分を慰めることは簡単ですが、それでは成長しないのです。
良い結果が出なかった。悪いことが起こった。すべては自分の力不足。そう思うことで人は、自分をより良く変えていくことができるのです。
自分に変えられるのは自分だけですから、どんな状況であっても望む結果を掴み取るための準備をするには自分を変えるしかないのです。
自分と向き合い本当の意味で強くなり、本当に頑張った人のフォローが出来る人間に成長したいものです。
言い訳をしている人は伸びませんから、言い訳を捨て、今の自分の力不足を認め、今以上に努力していきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
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