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「前提条件を覆せ―大野耐一の激怒」

「前提条件を覆せ―大野耐一の激怒」

(元トヨタ自動車技監)

 

 

ホンダの鈴鹿製作所を見に行った時、僕は常々トヨタで習っている教えを正しいと考え、ホンダの悪いところを書いて出したら、大野耐一さんに激怒されたんです。「悪いところはあるに決まっとる。なぜいいところを見てこなかったんだ。出張費を返せ」と。なるほど、その通りだと反省して「ホンダは乗用車の組み立てラインを40秒タクトで回しています。40秒だと仕事が一つ増えるとオーバーしますし、一つ減らすと手持ち無沙汰になってしまいます。コンベヤーのスピードの最適値はどう考えればいいですか」と尋ねたら、これがまた怖い顔になってね。「最適値?何をバカなことを言っとるんだ。最適や限界というのは前提条件を固定した時に決まる。君たちは前提条件を覆すために採用されてるんだ。くだらん質問をするな」この言葉は非常にインパクトがあったし、勉強になりました。昔、大野さんから宿題をもらって悪戦苦闘しててね。「何でできんか分かるか」って聞かれたことがあるんです。答えようがないですよね。まぁでも何か適当に答えたら、大野さんがひと言、「できるまでやらんからだ」。大野さんも鈴村さんも張(富士夫)さんもちゃんとアイデアを持ってるんだけど、具体的にああしろ、こうしろとは敢えて言わない。ヒントだけ教えてくれる。そうやって考えることのできる人間をつくってくれました。

 

 

前提条件とは今の常識ですから、これを覆すことから改善は生まれてくるものですし、最初から上手に考えることが出来る人はいませんから、考える習慣を身に付けることが大切だと思います。

悪いには悪い理由があり、良いには良い理由がありますから、その理由を基に、より良くするために今の当たり前をどう変えていくかが大切なのです。

あぁだから仕方がない。こうだから仕方がない。ではより良くなることはなりませんから、「これで良い」、「わからない」そう思った瞬間に思考は止まってしまいますから、考え続けるということが重要なのです。

今の当たり前が絶対ということばかりではありませんから、「絶対はない」そう思って自由な発想で考えるのです。

今は出来ないことを出来るようにすることが成長なのですから、出来るようにするために今の当たり前をどう変えるかなのです。

 

「考える」ということも経験と知識を積めば積むほど、より良く考えることが出来るようになっていくものですから、「これで良い」、「わからない」そう思わずに考え続けるということが大切なのです。

良い結果を出している人、今出来ている人、その理由を掴み取り、自分に取り入れる。答えを教えてもらうより、アドバイスから自分で考える。

それが学ぶということですあり、そうすることで自分のモノとなりますから、自分には出来ると自分の可能性を信じ、前向きに考えて行動を積み重ねていきたいですね。

 

 

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

 

 

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