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11.212025
「どこまで人を許せるか」
「どこまで人を許せるか」
(塩見志満子 のらねこ学かん代表)
“長男が小学2年生で亡くなりました…二男もその年の夏にプールの時間に沈んで亡くなってしまった。…近くの高校に勤めていた私のもとに…連絡があって、タクシーで駆けつけたらもう亡くなっていました。子供たちが集まってきて「ごめんよ、おばちゃん、ごめんよ」と。「どうしたんや」と聞いたら10分の休み時間に誰かに背中を押されてコンクリートに頭をぶつけて、沈んでしまったと話してくれました。…「押したのは誰だ。犯人を見つけるまでは、学校も友達も絶対に許さんぞ」という怒りが込み上げてくるんです。…新聞社が来て、テレビ局が来て大騒ぎになった時、同じく高校の教師だった主人が大泣きしながら駆けつけてきました。そして、私を裏の倉庫に連れていって、こう話したんです。…「これは辛く悲しいことや。だけど見方を変えてみろ。犯人を見つけたら、その子の両親はこれから、過ちとはいえ自分の子は友達を殺してしまった、という罪を背負って生きてかないかん。わしらは死んだ子をいつかは忘れることがあるけん、わしら2人が我慢しようや。うちの子が心臓麻痺で死んだことにして、校医の先生に心臓麻痺で死んだという診断書さえ書いてもろうたら、学校も友達も許してやれるやないか。そうしようや。…」…私はビックリしてしもうて、この人は何を言うんやろかと。だけど、主人が何度も強くそう言うものだから、仕方がないと思いました。それで許したんです。友達も学校も……。…でも、いま考えたらお父さんの言うとおりでした。争うてお金をもろうたり、裁判して勝ってそれが何になる……。…許してあげてよかったなぁと思うのは、命日の7月2日に墓前に花がない年が1年もないんです。30年も前の話なのに、毎年友達が花を手向けてタワシで墓を磨いてくれている。もし、私があの時学校を訴えていたら、お金はもらえてもこんな優しい人を育てることはできなかった。そういう人が生活する町にはできなかった。心からそう思います。“
自分だったら許せるだろうか・・・と思ってしまいますが、「責め合えば地獄、許し合えば天国」ですから、許せる自分になっていくということが大切なのだと思います。
起こってしまったことはどうしようもない事実であり、変えようがありませんから、責めても、死んだ子供が返ってくることはありません。
それどころか、責め続ければ自分も周りも悲しいまま、苦しいまま、暗いままで疲弊していってしまいます。
人生は色々なことが起こるもので、「笑う門には福来る」と言いますし、「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せなのだ」ともいわれますから、起こった事実はしっかりと受け止め、残りの人生が豊かになるようにしていきたいものです。
その瞬間では、しっかりと喜怒哀楽を出して事実を受け止め、スッキリして未来に向かっていきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
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