「千日の稽古を鍛とし万日の稽古を練とす」

（宮本武蔵 1584頃〜1645 江戸初期の剣客）

千日（せんじつ）：千の日のこと、多くの日数のこと

稽古（けいこ）：学んだことを習得するために練習すること

鍛（たん）：心身をきたえて強くすること

万日（まんじつ）：万の日、さらに多くの日数のこと

練（れん）：ねること、ねりかためる、心身の技芸をきたえる

千日の稽古で技を習得して、万日の稽古でその習得した技を練り上げるという意味です。

要するに、一つの技や技術などを、完全に自分のものとして身につけるには、ただひたすら毎日毎日の日々の練習、繰り返しの稽古に励むことしか道はないということです。

何事においても焦らず日々、一歩づつ着実に修行を積み、研究を重ねること以外に道はないのです。

ちなみに千日（1000日）は約3年(2年と270日）、万日（10000日）は約30年(27年と145日）ほどです。

芸事においても、とにかく3年間（約1000日）は練習することで、技術は身につくと言われています。

そこでさらに努力を10年、20年と努力し続けること、日々練習（稽古）することでさらにレベルは上がり、次元の違う段階にたどり着けるといいます。

最初から質を求めず、とにかく最初はがむしゃらに時間をかけて量をこなしていけば、必ず質が変わる（上がる）時が訪れるものです。

完璧などないのですから、日々鍛錬しかありません。

何をやってもだめだ・・・、長続きしない・・・、うまくいかない・・・なんて思う人でも3年頑張れば必ず結果は出ます。

簡単に成果を得られるのであれば、誰も苦労しません。

誰も苦労しないものは価値が低いものです。

今週も日々ひとつ、より良くしていきましょう。

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