「経営的発想のできる人間が伸びる」

（川田逹男セーレン会長兼CEO）

“環境や機会を与えられることはいくらでもできますけど、育つかどうかは本人次第。私なんか育ててもらった覚えはないですね。…どういう人間が伸びていくか、それは経営的発想で物事を考えられる人ですね。大きく分けると、会社の中には仕事をする人と作業しかしない人がいるんです。自分の一つひとつの言動、極端に言うと会社の中で一歩動いたら、その一歩が社益に繋がっている、あるいは付加価値を生み出している。それが仕事をしている人です。ただ言われた通りに機械を動かしている、資料をつくっている。そういう人は作業だけしている人です。たとえ単純作業であっても、どうやったら効率を上げることができるか、不良品を少なくできるかということを絶えず考えていかなければいけません。“

会社のことを自分のことだと思い、より良くするために常に考え、行動していくことが大切だということですね。

会社は他人ではなく、自分も含めて会社であることを自覚し、より良くするために自分を変えていくことで、自分も会社も成長して豊かな未来が創られていくのです。

会社は私も含めた社員へ環境や機会を提供することはできますが、その環境や機会を活かすかどうかは自分たち次第なのです。

作業をしているだけでは、改善をすることができませんから、ただ単に作業するのではなく、どうしたらもっと安全か、同じ結果ならどうラクにするか・・・と考えて、少しづつでもより良くしていくことが仕事なのです。

新車で買って、使っていくだけなら価値は下がっていきますが、手入れをしっかりして動き続けることが出来たらプレミアがつきます。

すごい価値をつくることだけが全てではなく、新車の状態を保つ努力をするだけでも長く続けたら価値が高まっていくのです。

私たちだって、そうやってみんなで高め合っていけば、いつかはトヨタのような会社になるのも夢ではないと思います。

豊かな人間関係を基に、みんなのためにより良く変え続けていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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