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「破草鞋(ハソウアイ)の公案」

「破草鞋(ハソウアイ)の公案」

(千玄室 茶道裏千家前家元)

 

 

「一切皆苦」という釈尊の言葉がありますが、生きていると時には死んでしまいたいと思うようなこともあります。それでもこうして命をいただいて生かされていることに「ありがたいな」と感謝することが大事です。その感謝の上で、いま目の前のことに全身全霊を込めて打ち込んでいくことです。私も毎晩「きょうも生かさせていただいてありがとうございます」と神仏にお祈りすることを日課にしております。これをすることによって自分の歩みを進めていくことができるんです。いまも私の後ろには多くの戦友たちの顔があります。この頃は毎晩のように出てきます。私の中でこういう思いも同時に込み上げてくるんです。「これまで元気に長生きできたのは、仲間が生かしてくれたのだ。仲間が自分の分も頼むぞと思って守ってくれた」と。私はそんな仲間の分まで頑張ろうと、これまで一瞬一瞬を精いっぱい生きてまいりました。若い時、後藤瑞巖老師からいただいた「破草鞋」という禅の公案があります。破れ草鞋という意味なのですが、私はこの言葉を自分が履いた草鞋がボロボロになって裸足になったとしても、それに気がつかないくらい歩き続けなさいという意味で捉えていました。ところが、「それは答えになっていない」と。では何かと思ったら、「無」なのです。人間は裸で生まれてきて裸で死んでいくじゃないですか。無になってしまえ。これが「破草鞋」の教えだったのですだけど、人間はなかなか無にはなれません。無になれないとしても、命ある限り生き抜いて、自分の花を咲かせることはできます。「三冬枯木花」という禅の言葉があるんです。12月、1月、2月の3冬、この一番寒い季節に立つ枯れ木が花を咲かせる。「真冬の枯れ木に花なんか咲くはずがない」と思う人もいらっしゃるでしょうが、とんでもない。枯れ木であっても内に秘めたる力があれば花を咲かせることができるし、花を咲かせようとする精進努力を忘れるな。これが人間の生き方というものだと近頃思います。

 

 

「人生は死ぬまで勉強」と言いますから、どれだけすごい人間に成長したとしても自分を成長させ続けるために勉強し続ける必要があるということでしょうか。

人が成長し通づけるためには、今に感謝し、素直な心で学び、謙虚な姿勢で行動することが重要になります。

人は当たり前だと思った瞬間から、感謝の気持ちが薄れ、雑に扱ってしまいがちになりますから、自分から感謝することがスタートなのです。

自分から感謝し、今、当たり前だと思っていることを有難いことだと思えば真剣に取り組むことができますし、より良くしていこうと考えることも出来るものです。

今あるものに感謝して、未来のあるべき姿に向けて、素直な心と謙虚な姿勢で取り組んでいきたいですね。

 

 

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

 

 

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