BLOG
12.132025
「戦艦大和の上官がくれた命」
「戦艦大和の上官がくれた命」
(八杉康夫 戦艦大和語り部)
“船はますます傾斜がきつくなっていきました。90度近く傾いた時、私はようやく海へ飛び込みました。飛び込んだのも束の間、沈む大和が生み出す渦の中へ巻き込まれてしまいました。その時、私の頭に過ったのは海軍で教わった「生きるための数々の方策」です。…この時も海の渦に巻き込まれた時の対処法を思い返し、実践しました。しかしどんどん巻き込まれ、あまりの水圧と酸欠で次第に意識が薄れていきます。…一所懸命泳ぐものの、次第に力尽きてきて、重油まみれの海水を飲み込んでしまいました。すると、すぐ後ろに川崎勝己高射長がいらっしゃいました。「軍人らしく黙って死ね」と怒られるのではないか。そう思って身構える私に、彼は優しい声で「落ち着いて、いいか、落ち着くんだ」と言って、自分が掴まっていた丸太を押し出しました。そして…「もう大丈夫だ。おまえは若いんだから、頑張って生きろ」…4時間に及ぶ地獄の漂流後、駆逐艦が救助を始めると、川崎高射長はそれに背を向けて、大和が沈んだ方向へ泳ぎ出しました。高射長は大和を空から守る最高責任者…大和を守れなかったという思いから、死を以て責任を取られたのでしょう。高射長が私にくださったのは、浮きの丸太ではなく、彼の命そのものだったのです。“
軍人は相手を殺すこと、自分を犠牲にして国を守ることばかりを教えられていそうですが、イザというときにどう生きるかも教えられているのですね。
イザというときは誰しもパニックになったり焦ってどうして良いかわからなくなるものですから、教えられたことを思い出し実行するには、何度も何度も訓練したに違いありません。
「イザというとき」とは、「一所懸命になっているとき」ですから、訓練のときから一所懸命になっていないと思い出すことすら出来なくなってしまうことがあります。
日々の仕事を懸命に取り組むことで、自分の潜在能力や才能を開花させていく。それが訓練というものなのかもしれません。
昔は当たり前のことでも責任をとるために死を選ぶというのは違うと思いますが、それぐらいの気持ちを持って職務を全うすることはとても大切なことだと思いますし、まさに「懸命」に軍人という仕事をされていたのだと感じます。
どうせ命を懸けるのであれば、未来がより良くなることに命を懸けていきたいものです。
私も「死ぬこと以外はかすり傷」と教えてもらい、死を選び実行する勇気があるならば大概のことは実行できるものだと思います。
より良い未来のためにいつでも懸命になり、出来ない理由、やらない理由を排除して、みんなで成長していきたいですね。
今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。
==================================================
あなたの仕事を支えるビジネスパートナー
「縁の下の力持ち」そう言われることが私たちの誇りです。
株式会社 テスコ
方喰 理将
E-mail: m.katabami@tesco-exp.co.jp
〒470-1141 愛知県豊明市阿野町惣作25番地の1
TEL 0562-74-1941 FAX 0562-74-1942
==================================================








