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「感動分岐点を超えられるか」

「感動分岐点を超えられるか」

(塚本こなみ 浜松市花みどり振興財団理事長)

 

 

“3月から6月までの期間中、当園は20万人の集客を目標にしていました。その期待をさらに上回って60万人の方にお見えいただいたんです。これは当園44年の歴史で最高記録です。園を存続できるかどうかのまさに瀬戸側でしたので、予想以上の結果を出せてホッとしているところです。私はこの園の再生のために、昨年春、理事長としてお招きいただいたのですが、就任以来、お客様が何を求められ、私どもは何を提供できるかを考え続け、それを実行してまいりました。損益分岐点と同じように、このくらいなら感動しないけれども、それを超える何かを提供すると感動が心の中に沁み入る、という分岐点がある。例えば、見たこともない景色や想像を遥かに超えた場面をご提供することが、その分岐点を超えることになる日本庭園の美しい風景の中に桜とチューリップが競演するという演出はここでしかできないと考えたんです。花博開幕直後はあまり手応えを感じなかったんですけど、桜とチューリップが満開を迎えた頃どっと来園者が伸びて、シーズンを過ぎた後も全く減りませんでした。きっと「はままつフラワーパークはすごい」と評判が評判を呼んだのだと思います。

 

 

「ここにしかないもの」それを作り出すというのは、とても難しいことですが、それが出来なければ感動はないのかも知れません。

確かに日本庭園で桜とチューリップが競演するというのは聞いたことがありません。桜もチューリップもどちらも珍しいものではないのですが、それを競演させるというのは、素晴らしい発想だと思います。

誰でも考え付きそうですが、今までに誰もやっていない。そんなことは他にもたくさんあるものですから、自由な発想で考え、個性をつくっていくいことが大切なのだと思います。

「当たり前」だと思わずに、「有り難い」と感謝して「より良く」を考える習慣が今までの常識を打ち破り、自分も周りも感動させる個性をつくっていくのだと思います。

 

自分という人間の個性でより多くの人に感動してもらう。それが仕事における本当の目的なのかもしれません。

自分という人間が仕事をすることで、自分という人間の存在価値が高まっていく。自分にしかできない仕事で一人でも感動していただく。それができたら最高だと思います。

仮に新しいことは出来なかったとしても、感謝の気持ちでより良くするために全力で行動し、全力で考える。それだけでもたくさんの人が感動する仕事ができるものです。

どうせやるなら全力で、ひとりでも多くの人を感動させる仕事をしていきたいですね。

 

 

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

 

 

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