「世界一の監督になれたバックボーン」

（松平康隆全日本バレーボール協会名誉会長）

“母が私に繰り返し教えたことが三つありまして、まず一つが、「負けてたまるかと静かに自分に言いなさい」。簡単に言えば克己心ですよね。…常に自分自身を叱咤激励し、己に打ち克つことが人生では大切なことだと、そういう実感が障害と共に生きた母にはあったのでしょう。 …二つ目の教えは、「男は語尾をはっきりしろ」です。…チームを率いる監督も、二言があったら選手は絶対についてきません。もちろん試合の作戦なんかは状況に応じてどんどん変えていくわけですが、チームの目指すべき方向性や指導方針などにブレがあったら絶対にダメです。…三つ目の教えは、言ってみれば、「卑怯なことをするな」ということ。…自分としては全然悪気のない嘘だったのですが、確かに目の見えない母を騙していたんだなと思って、金輪際、人の弱みにつけ込むような卑怯なことはしまいと心に誓いました。“

負けてたまるかという克己心。やると決めたことをやり切る。卑怯なことはしない。当たり前のことを徹底してやり抜く行動力があるかどうかが人生を決めるということでしょうか。

どれも社会人にとって、とても大切なことだと思いますし、どれも特に特別なことではなく当たり前のことですが、何度も自分に言い聞かせて意識を高く保ったり、言い訳を排除して行動に拘っていかないと継続することができないものです。

人間は弱い生き物ですから何かのせいにして逃げたり楽な方へ行きたくなりますが、その自身の弱さや甘さに負けないで、誠実に行動することが大切なのです。

今まで数々の分岐点があり、その都度、自分で考え、自分で決めて、自分で行動して今がありますが、自分だけで今があるわけではありません。

生まれてから今まで、たくさんの人とご縁をいただき、支えられ、助けられ、何かしらの形で関わっていただいたお陰で在る今です。

ひとつひとつの出来事がかけがえのないものであり、有難いことなのですから、感謝の気持ちで自分にも相手に対しても誠実でありたいものです。

当たり前のことを当たり前ではないと認識し、感謝の気持ちで自分の弱い心に打ち克ち、豊かにしていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

==================================================

あなたの仕事を支えるビジネスパートナー

　　「縁の下の力持ち」そう言われることが私たちの誇りです。

　　　株式会社　テスコ