「本当の商人の謙虚さ」

（矢野博丈大創産業創業者）

“店の数が増えるということはとても怖いです。私は増やすな、増やすな、と言い続けていたんですが、百円均一という商売が珍しかったので結果的にここまで増えてしまいました。…店が増え続けた先には断崖絶壁というか、売れなくなる時が待っているわけで、そうなると兎のように早く増やすより、亀のようにゆっくり増やしたほうがいい。…日本人は謙虚というものを、お坊さんの謙虚と勘違いしている。本当の商人の謙虚というものは、生きるために必死になっている姿。それこそが商人の謙虚だと思いました。だから、私はそれまで社員を怒ったことはなかったんですが、伊藤会長にお会いした日を境に怒れるようになりました。それも必死に。…うちは決して安定の中にいるんじゃない。いつ潰れるか分からないんだと怒られました。“

いつ仕事がなくなるかわからない。そう思ってひとつひとつを真剣に取り組むことが大切だということでしょうか。

仕事が忙しくなると仕事があることが当たり前のようになってしまい、仕事に対する情熱が薄れてしまうものだと思います。

無くならない仕事なんてありませんから、今ある仕事は当たり前のものではないのです。

そう思って仕事があることに感謝し、常にベストを尽くしていくことが大切だと思います。

謙虚さは、自分の不完全性の自覚から始まり、不完全だからこそ、より良くするために最善の努力をするのです。

この生き方は人間にしかできないもので、人間らしく生きるとは、今日という日を全力で生きることだと思います。

常にベストを尽くすからこそ、ベストが更新でき、充実感や感動を味わうことができるのです。

「どうせやるなら全力で！」今、自分に出来るベストを尽くして、今日を最高の一日にしていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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