「どん底の淵から私を救った母の一言」

（奥野博オークスグループ会長）

“「倒産したのは会社に愛情がなかったからだ」と母は言います。心外でした。自分のつくった会社です。誰よりも愛情を持っていたつもりです。母は言いました。「あんたはみんなにお金を用立ててもらって、やすやすと会社をつくった。やすやすとできたものに愛情など持てるわけでがない。母親が子どもを産むには、死ぬほどの苦しみがある。だから子どもが可愛いのだ。あんたは逆子で、私を一番苦しめた。だから、あんたが一番可愛い」…「滅びる者は、滅びるようにして滅びる」…倒産の原因はいろいろありますが、つまるところはこれに尽きるというのが実感です。私が滅びるような生き方をしていたのです。…嫌なこと、苦しいことはすべて人のせいにしていた自分の姿が浮き彫りになってくるようでした。“

他人のせいにばかりしていては自分が何も変わりませんから、自分のせいだと反省して自分を変えることが大切だということですね。

他人のせいにして怒っていたり落ち込んだりしていても何も変わりません。

うまくいったらお陰様。うまくいかなかったら自分のせい。そう思って自分の行動を変えていくことで人生は豊かになるのです。

何が悪かったのか、どうしてそうなったのか。それを踏まえて自分の何を変えるか。この決意がなければ反省したことになりません。

苦労をすればするほど人は大切にしますし、苦労して手に入れたものは喜びも言い表せないほどになります。

好きなことだけ、得意なことだけやっていたのでは手に入れられない感動です。

好きなことももちろんやったうえで、嫌なことや苦しいことも経験し、それを乗り越えて人として成長することで、その後の人生は豊かになります。

ひとりではなく、仲間と一緒なら、その喜びは倍以上となり、苦しみは半分以下になり、かけがえのないものとなっていきます。

言い訳をしたり、世の中や人のせいにすることなく、素直に反省できる人間性を育てていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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