「一筋っちゃええもんやぞ」

（山田重太郎漁師）

“私が初めてマグロ漁船に乗り込んだのは24歳の時でした。夜も昼も寝ずに働く稼業の過酷さにほとほとまいり、陸上でこれだけ働けばもっと良い収入が得られ、出世するのではないかだろうかこの仕事は俺には向いていないのではないかと悩みました。船長に「辞めようと思います」と相談してみました。そのときの船長の言葉は、いまでも忘れません。「いやあ、重やんよ、一筋っちゃええもんやぞ。ほんまが見えてくる」。その言葉に感動し、私は今日までマグロ一筋に生きてきました。だからこそ、他の人が見失いがちな”ほんま”すなわち原点を見失わず、有意義な人生を送ってこられたのだと思います。“

私も配送に関わる仕事で25年になり、少しこの言葉にうなずけるようになってきました。

過酷な環境になったとき、追い込まれたときは、逃げたくなりますから周りが良く見えるものですが、どの仕事にも過酷な部分はあり、追い詰められるときはありますから、結局のところ、どの仕事をしても同じなのです。

仕事もプライベートも最初から良い環境などというものはありませんから、苦難を乗り越え自分を成長させて、自分らしく働ける環境を時間をかけてつくっていくのが人生です。

自分から仕事に興味を持って学んでいくと、仕事の意味と価値がわかり、仕事に誇りが持ててきます。

そうすれば、仕事が楽しくなり、仕事が楽しくなれば、人生が楽しくなります。

そうやって楽しんで仕事をして、自分を生かせるように成長していきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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