「因と縁の力を大事にする」

（中村元東方学院院長）

“お釈迦様がどこまで説かれたか分かりませんが、因縁ということをいうわけなんです。因は主な原因で、縁のほうはそれを助ける条件ですね。それが無数にあるわけなんです。自分一人の力ってものは考えてみればないわけでして、他から、ずうっと力が及んでいるわけです。無数の因と縁が集まって、我われの存在もある。だから、その因と縁の力を大事にするということに尽きると思います。いろいろな人から恩を受けている、と。単に一人ひとりの個々人ばかりじゃなくて、生きとし生けるものから恩を受けている、と。“

能登半島地震で被災した方々はまさにこの心境なのかもしれません。

全ての出来事は因縁に基づき、必要だから起こっているので、感謝の気持ちで取り組むことが大切だということだと思います。

「生きているだけで丸儲け」という言葉がありますから、どんなに辛く悲しいことが起こったとしても、生きているだけで幸せだと思い、前向きに進んでいくことが大切だということです。

今の結果は自分がつくってきた因縁の結果で、感謝の気持ちでつくっていけば良い因縁が育まれるものです。

起こった事実は変えられませんから、塞ぎ込んでいてもどうしようもありまん。

生きているだけで有難いと思い前に進めるか、生きていることに感謝できずに塞ぎ込むか、どちらが自分の人生にとっていい影響があるかは明確だと思います。

前向きに考え、同じこと状況になっても、次は良い結果を得るために、自分を変え、良い因縁をつくっていきたいですね。

今日もよりみんなの役に立てるよう、全力で感じて動いていきましょう。

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